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31日に後楽園ホールで開催された「DANGAN175」では空位のWBOアジア・パシフィック・ライト級王座を懸け、同級2位の荒川仁人(35=ワタナベ)と13位アンソニー・サバルデ(24=比)が激突。サウスポーの荒川は立ち上がり、戦前の予想通りに攻撃力を活かして左右を振り回す同じく左構えのサバルデとの距離に苦労したが、しっかりブロックすると3回に入り間合いを掴みはじめ、ワンツー、ボディを打ち込み攻勢を印象づけた。
荒川が3本目のベルトを手に入れた
主導権を握った荒川は、終盤にかけて何度か連打でサバルデを追い込んだが、打たれ強い相手を崩し切ることができず。それでもジャッジ3者の支持を得て、判定3-0でWBOアジア・パシフィック王座を獲得した。
サバルデは戦績を19戦12勝(7KO)6敗とした
最後までダウンを拒否するなど粘り強さを見せたサバルデは、控室で右目をアイシングしながら試合を振り返り「荒川は速く特に終盤の手数があった。負けたのは悔しいが、まだ若いのでこれをバネに頑張っていきたい」と話した。
最後まで冷静に戦えたことが勝因
一方、日本、東洋太平洋王座に続く3本目のベルトを手にした荒川は、「倒せなかったのは自分の力不足だが、相手は戦績以上に力のある選手だった。勝てて素直に良かった」とまずは安堵の表情。続けて石原雄太トレーナーとのディフェンス面の対策が生きたとし、今後は新設のWBOアジア・パシフィック王座を価値あるものに高めていきたいと抱負を語った。また、自身が昨年返上した日本同級王座を決定戦で獲得した土屋修平(30=角海老宝石)が対戦を望んでいることについて「互いに王座を守り続けていけばやる機会もあると思う。決まれば面白いはず」と前向きな姿勢を示した。
会場に訪れた土屋
この日、試合の模様を動画配信した「BOXING RAISE」のゲスト解説に訪れた土屋は、「やはり後半が強いなと思った。3〜4ラウンドから頭を振ってパンチをもらわなくなった。リズムに乗せると崩しにくい。ストレートも力みなく打っていて安定感があるしパンチも強いと思う。チャンスがあれば戦いたい」とコメント。そのためにも、まずは3月4日に後楽園ホールで予定する指名挑戦者の西谷和宏(VADY)との初防衛戦をしっかりクリアすると誓った。
採点表