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WBC(世界ボクシング評議会)スーパーフェザー級挑戦者決定戦、前王者で現1位の三浦隆司(32=帝拳)対2位ミゲール・ローマン(31=メキシコ)の12回戦は28日(日本時間29日)、米国カリフォルニア州インディオのファンタジー・スプリングス・リゾートカジノで行われた。三浦の「ボンバー・レフト」が炸裂したのか、それともローマンの連打が火を噴いたのか。
三浦のボンバーレフトが炸裂
〇三浦隆司(帝拳)
12回53秒KO
×ミゲール・ローマン(メキシコ)
サウスポーの三浦が右ジャブで探りを入れ、小柄なローマンが飛び込むタイミングを計るという比較的静かな展開でスタート。2回、三浦が左ストレートを繰り出すが、ローマンはガードを固めてじわじわ前進。ラウド終盤にはローマンが右アッパーを突き上げた。3回に入るとローマンが圧力を強めてきたが、三浦は左ストレート、右ボディブローで迎撃、徐々に打撃戦の様相を呈してきた。三浦は中間距離で戦いたいが、近距離での戦いを得意とするローマンが距離を潰してしまうため、やや戦いにくそうだ。5回、ローマンを軸に三浦が足をつかいながら回り込んだが、距離を詰められボディブローを受けて守勢に立たされてしまう。6回、今度は三浦が力強い左右を振って反撃、攻勢を印象づけた。7回、三浦がさらにペースを上げると、ローマンも応戦、正面からの打ち合いとなった。一発のパワーでは三浦が勝るが、ローマンは細かいパンチを打ち返した。8回、バッティングでローマンが右目上をカット。三浦が左右の強打を当てて相手を後退させ、ボディも攻めてラウンドを支配した。
12回53秒KO
×ミゲール・ローマン(メキシコ)
サウスポーの三浦が右ジャブで探りを入れ、小柄なローマンが飛び込むタイミングを計るという比較的静かな展開でスタート。2回、三浦が左ストレートを繰り出すが、ローマンはガードを固めてじわじわ前進。ラウド終盤にはローマンが右アッパーを突き上げた。3回に入るとローマンが圧力を強めてきたが、三浦は左ストレート、右ボディブローで迎撃、徐々に打撃戦の様相を呈してきた。三浦は中間距離で戦いたいが、近距離での戦いを得意とするローマンが距離を潰してしまうため、やや戦いにくそうだ。5回、ローマンを軸に三浦が足をつかいながら回り込んだが、距離を詰められボディブローを受けて守勢に立たされてしまう。6回、今度は三浦が力強い左右を振って反撃、攻勢を印象づけた。7回、三浦がさらにペースを上げると、ローマンも応戦、正面からの打ち合いとなった。一発のパワーでは三浦が勝るが、ローマンは細かいパンチを打ち返した。8回、バッティングでローマンが右目上をカット。三浦が左右の強打を当てて相手を後退させ、ボディも攻めてラウンドを支配した。
採点表
9回、ペース奪回を狙うローマンが前に出るが、三浦は逆に押し返して下がらせた。ボディが効いたのかローマンは腰を引く場面が増え、これに乗じて三浦が攻勢を強めた。終盤に入ってペースの落ちたローマに対し三浦は10回、左右をねじ込んで好機をつくり、ラウンド終盤、狙いすました左ボディブローを打ち込んで値千金のダウンを奪った。立ち上がってラウンド終了ゴングに逃げ込んだローマンだが、11回に三浦がロープに詰めて連打すると前のめりにダウン。再開後、三浦はさらにチャンスをつかんだが仕留めきれなかった。最終回、三浦は左ストレートを打ち込み、この試合3度目のダウンを奪った。腰から崩れ落ちたローマンは天を仰いだあと立ち上がろうと上体を起こしたが、それと同時にレフェリーのカウントが10に達した。WBC王座への挑戦権を獲得した三浦は36戦31勝(24KO)3敗2分、ローマンは68戦56勝(43KO)12敗。
アンダーカードにはIBF(国際ボクシング連盟)ウェルター級9位のサダム・アリ(米)が出場、ホルヘ・シルバ(メキシコ)に3回TKO勝ちを収めた。初回から巻き込むような右でダウンを奪うなど一方的に攻めつけたアリは3回、左フックから軽く右をフォロー、2度目のダウンを奪ってけりをつけた。昨年3月、ジェシー・バルガス(米)とのWBO(世界ボクシング機構)ウェルター級王座決定戦で9回TKO負けを喫しているアリは、この再起第2戦を加え25戦24勝(14KO)1敗。12年10月に亀海喜寛(帝拳)と引き分けたこともあるシルバは37戦22勝(18KO)13敗2分。なお、前座で予定されていたIBF世界ミドル級1位トゥレアノ・ジョンソン(バハマ/米)アントニオ・グティエレス(メキシコ)の10回戦は、試合当日になってキャンセルになった。