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大晦日のリベンジマッチに敗れた前WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(37=ワタナベ)が、試合後初めて胸中を明かした。14日夜にテレビ東京のスポーツ情報番組「SPORTSウォッチャー」に特集が組まれ、当日解説した竹原慎二氏によるジェスレル・コラレス(パナマ)との再戦の分析と試合後の密着取材が放送。さらに14日の日中に収録した分が追加され、内山は進退について現在の心境を語った。
当日解説した山中慎介(帝拳)と竹原氏
竹原氏は、前回の試合で倒された左カウンターが内山の意識のなかにあったのではないか。そのためダウンを奪った後の6ラウンドにチャンスがあったが、右を振り切ることができなかった。一度刻まれた負の意識を拭うことは難しいと説明。番組は、結果として前回の速攻勝負から作戦を変え、スピードを活かした変則攻撃で前半のポイントを奪い、スタミナを切らした終盤はクリンチを駆使し逃げに徹したコラレスが、プラン通りに試合を運んだのだろうと結んだ。
番組内で進退についてコメント
これに対しての答えかは不明だが、内山は試合を振り返り「もっとスタイルを変えて行くこともできたかもしれないが、これまで貫いてきた正統派とも言えるボクシングを変えることはできなかった。このスタイルでなければ世界を獲れていなかったかもしれない」と語った。また、世界王座を懸けて再戦できたことを「贅沢なこと」と感謝した上で、現役続行を選択した場合、次は世界前哨戦などステップを踏まなければならず、「王座に返り咲くためには時間がかかる。しばらくすれば気持は変わると思うが今は何とも言えない」と揺れる胸の内を明かした。