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WBO世界ミドル級3位を筆頭に主要4団体すべてにランクされている村田諒太(30=帝拳)が12月30日(金)に東京・有明コロシアムで開催される「ボクシングフェス2016」に出場。ミドル級10回戦を行うことが決定した。1日、都内の所属ジムで発表会見が行われた。
今年4戦目は日本のリングとなった
昨年5月以来となる日本での試合となる村田は「2月に試合を予定していたが、7ヶ月間隔が空くよりも良い。久しぶりの日本での試合なので、良いところ見せようとする気持ちも強くなりがちだが、気合いとパフォーマンスは比例しないので抑えて戦いたい。高い次元のパフォーマンスを全ラウンドでコントロールするのが今回の課題。次の試合が世界に繋がるかは分からないですが、大きな舞台ではあるはず。それだけに良い内容で今年を締めくくりたい」と抱負を口にした。
世界前哨戦としては申し分ない相手
会見に同席した浜田剛史帝拳ジム代表は「オリンピックからちょうど4年。色々なことを経験してきて何でもできるようになった。試合で相手の出方や、予期せぬことにも対応できるようになれば良い」。「相手との交渉があることなので何とも言えないが、(世界挑戦の)準備はいつでもできている。これに勝って次は世界戦ができればと思う」と来年にいよいよベルト獲りに動き出すとした。
キレのあるパンチを繰り出した
対戦相手のブルーノ・サンドバル(25=メキシコ)は21戦19勝(15KO)1敗1分。身長187pの右ボクサーファイター。"シャーク(鮫)のニックネームを持つ好戦的なファイトスタイルを身上とする。WBCのアメリカ地域を対象としたWBC-USNBCミドル級王座に就いたこともある(3度の防衛後に返上)サンドバルの映像を観た村田は「KO率も高くスタイリッシュなボクシングもするので油断せずに臨みたい。自分と似たような体格だが、プレスをかけて殴るだけです」と自分のボクシングを徹底するとした。
ファンが喜んでくれる試合を見せたい
この日のメインイベントに登場するWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23=大橋)と同じ興行に出るのは2年前の12月30日以来となる村田は「彼は特別なボクサーだし一緒にリングに上がれることを楽しみにしている。尚弥だけでなく同級生の清水(聡)や八重樫(東)先輩も出る豪華な顔ぶれな中で試合ができることは幸せですね」と喜んだ。
テルセロを圧倒した
会見後には元メキシコ・スーパーウェルター級王者でサンドバルと2度の対戦経験がある(いずれも敗戦)エドゥアルド・テルセロ(24=メキシコ)と3Rのスパーリングを行った村田。大柄なテルセロを相手にジャブで距離を意識した村田は、ワンツーで詰めては左ボディ、右ストレートをヒットし好調さをアピール。田中繊大トレーナーとのミット打ちでも快音を響かせ、1時間程の練習でたっぷりと汗を流した。