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[前日計量]2016.10.31

全勝王者、V6戦は日本卒業試験

 1日に後楽園ホールで開催される「角海老ボクシング」のメイン、日本スーパーライト級タイトルマッチに出場する王者の岡田博喜(26=角海老宝石)と同級7位の細川バレンタイン(35=宮田)の前日計量が都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、両者ともリミットの63.5kgを一発でクリア。明日の対決に向けそれぞれ意気込みを語った。
日本はもういいでしょうと岡田
 リミット丁度で秤を降りた13戦13勝(10KO)の全勝王者は、カットしたオレンジを口に含みながら「今回の減量は栄養士と相談し食べながら落とすことができた。いつもよりスムーズでした」と余裕の表情。挑戦者は長いリーチから左右を振り回すプロ10年のベテラン選手だが、「いつも通り冷静にいければ振り回してきても対応できると思う。どう来てもいいようにイメージはしている」と自信を示した。勝てば6度目の防衛となるが、岡田は「日本はもう卒業してもいいかな。しっかりとした内容で勝って今度は違うベルトを目指したい」と希望。次のステップとして東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王座を視野に入れた。
ありったけの自分をぶつける!
 一方、300gアンダーでパスした細川は、抜群の安定感を誇る岡田の印象を聞かれ「超つえー!その一言しかない。全階級を通じて最強」と最大限の評価。そのうえで「攻略云々は考えていない。小細工して勝てる相手じゃないでしょう。ありったけの自分をぶつけるだけ」と玉砕覚悟の精神を示した。
 エリート金融マンの一面も持つ細川は、仕事を考慮し減量はほとんどしないナチュラルウェイト。「今日と明日は有給扱い。ボクシングを認めてくれている会社には救われていますよ。その中でなぜ僕がボクシングを続けているかと言えば、生きていることを実感できるから。リングの上ではボクサーとして見てほしいし、精一杯戦ってその瞬間を楽しみたい。明日の応援は全部で300人くらいかな。その中で会社の同僚も100人ぐらい応援に来てくれるので、いいところを見せたい」と気負いのない様子で会場を後にした。今回が3度目のタイトル挑戦となる細川。長いリーチを生かしたパワフルな攻撃が絶対王者にどこまで通用するのか注目だ。
斎藤一貴はプロ2戦目
 また、前座では元トップアマ、斎藤一貴(24)のプロ2戦目が組まれ、62.0kg契約6回戦で16戦9勝(4KO)6敗1分のペットマハーラート・イミネントエアー(19=タイ)と対戦する。リミットで一発クリアした斎藤は、「前回は動きが固かったが今回はリラックスしてやりたい。練習してきた右のクロスカウンターを試したい。当たれば倒す自信がある。勝てばA級に上がるので、来年は強い選手とやっていきたい」と意気込み、指導を受ける元WBA世界ライト級王者の小堀裕介トレーナーからは、単発にならずコンビネーションを打つように注意されたと話した。
セミの中川勇太は12/6に延期
 なお、セミで行われる予定だった日本スーパーバンタム級2位の中川勇太(27=角海老宝石)と同級9位の相馬圭吾(31=三迫)のランカー対決は、中川の練習中の怪我により12月6日にスライドされている。

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