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[試合後談話]2016.10.22

実力者対決の行方

 日本タイトル挑戦者決定戦「最強後楽園ミリオンマッチ」が22日の後楽園ホールで開催。ファン注目のスーパーバンタム級8回戦、同級1位ジョナタン・バァト(36=カシミ)と同級2位久我勇作(25=ワタナベ)が対戦。激戦が予想された試合は初回から大きく動いた。
久我が完全KOした
 開始からジャブで様子を伺っていたがラウンド終盤、久我が左フックから右アッパーをフォローし先制のダウンを奪う絶好のスタートを切った。2ラウンド、久我は接近戦を仕掛けてくるバァトに体を密着させて連打を繰り出して対抗した。ラフな攻撃を仕掛けてくるバァトに久我は連打でダメージを与えると最後は右ボディを決めて2度目のダウンを奪い10カウントを聞かせた。
石本さんとまたやりたい
 会心のKO勝ちに笑顔を見せた久我は「相手の入り際に右ボディを狙っていた。倒したパンチは手応えがあった」と勝利の味を噛みしめた。王者の石本康隆(35=帝拳)にリベンジを誓う久我は「相手のペースになると雑になってしまうので、そこは石本さんは見逃してくれないので修正していきたい」と反省。早くも来年の対戦に目を向けていた。
久我は強かった
 久我のボディに悶絶してしまったバァトは「最初のダウンは効いていないが途中からストマックを狙われた。久我はよく研究してきていたと思う。勝負にいったラウンドで倒されたので仕方ない」と肩を落とした。
日本王者の石本康隆(帝拳)
 この試合を会場で観戦した日本同級王者の石本康隆(35=帝拳)は「バァト選手が体のスピードがなくスピードの差を感じた。サウスポー相手なので参考にならないが(久我は)以前より強い気持ちを持って試合していると思った。僕もさらに強い気持ちで戦います」と感想を語った。
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