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12月17日、米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムでWBC世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦に臨む元世界2階級制覇王者オルランド・サリド(35=メキシコ)が、その三浦隆司(32=帝拳)との試合について「厳しい戦いになることは覚悟しているが、三浦が何をしてきても対応できるように準備する」と話している。
ロマチェンコに勝ったサリド
WBCのスーパーフェザー級王座は昨年11月まで三浦が持っていたが、激闘のすえ三浦に9回TKO勝ちを収めたバルガスが引き継いだ。そのバルガスは今年6月、サリドを相手に初防衛戦に臨み、これまた激闘のすえ引き分けで辛うじて防衛を果たした。これらのダメージが大きいためバルガスは休養をとることになり、暫定王座が設けられることになった経緯がある。三浦との試合に備えサリドはすでにメキシコのソノラ州でトレーニングを行っている。サリドは「この試合に勝って100万ドル(1億超)を得るファイターになりたいんだ」と意欲を燃やしている。サリドは20年のプロキャリアで61戦43勝(30KO)13敗4分1無効試合という戦績を残しているが、本人によると「サウスポーとは数多く戦ったが負けたことはない」ということだ。たしかに15度の世界戦ではワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/米)やファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)らサウスポーと計6度対峙してきたが、5勝1無効試合という戦績を残している。ロバート・ゲレロ(米)との無効試合も、一度は勝利が宣せられながら自身のドーピング違反で結果が変更されたもので、事実上の勝利とみることもできる。同じサウスポーの三浦との対戦にも絶対の自信があるようだ。
三浦隆司(帝拳)
「三浦は危険な相手なので厳しい戦いになることは覚悟している。最初から戦争のような試合になると思うので、私の経験が生きてきそうだ。1ラウンドに150発のパンチを打ち込むつもりだ。三浦が何をしてきても対応できる準備をしておくよ」と話している。