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[試合後談話]2016.9.19

熊本決戦は予想だにしない決着となる

 シルバーウィーク最終日の19日(月・祝)、熊本・フードパル熊本で開催された「火の国ファイティング」のメインイベント、日本ミニマム級タイトルマッチ、王者の福原辰弥(27=本田F)と同級6位小野心(33=ワタナベ)が拳を交えた。サウスポー同士の対戦は福原が先制攻撃を仕掛け好スタートを切ったが…。
バッティングの瞬間
 前日計量でガンガン前に出ると宣言した福原は積極的に攻撃を仕掛けると左ストレートをボディにヒット。小野にダメージは感じられなかったが、リズムを掴んだ福原がペースを掴んだ。3ラウンド、流れを変えたい小野はサークリングしながら飛び込んでワンツーを好打し福原の膝を揺らした。福原も負けじと左ストレートを打とうと踏み込んだ瞬間、偶然のバッティング。福原は頭部から激しい出血しドクターチェックしたが、試合続行が許されなかった。試合が成立する4ラウンドに達していないため負傷引き分けとなり、チャンピオン福原の防衛の運びとなった。
もっとやりたかったと福原
 頭部を10針縫ってから会見に臨んだ福原は「1〜2ラウンドが良い出だしでもう少し距離を詰めて自分のペースにしようと思ったのですが…。調子が良かっただけにもう少しやりたかった」と不完全燃焼に終わった試合に無念の表情。小野の印象を聞かれた福原は「落ち着いていてカウンターが上手く独特のリズムがあった」と語った。「名前のある小野選手にしっかり勝ちたかっただけに残念。向こうも同じことを思っているはず。できることなら再戦したいですね」と完全決着を希望した。
悔しい表情をみせた
 熊本に乗り込んでベルトを奪いにきた小野だったが「自分のパンチも当たり、ボディを嫌がっているのがわかった。しっかり仕上げてきただけに…。できることならもう一度対戦したいです」とこちらもリターンマッチを望んだ。
小西伶弥(真正)
 この試合をリングサイドで観戦した日本同級3位小西伶弥(23=真正)は「福原選手が圧力をかけて左ストレートを当てていて、小野選手も左ストレートで反撃してここからというところだったのに…。もっと観たかったですね」と試合の感想を口にした。
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