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先月、日本スーパーフライ級王者の石田匠(24=井岡)が返上し、1位の中川健太(31=レイスポーツ)と4位の木村隼人(27=ワタナベ)の間で争われることが決まった日本同級王座決定戦が、10月6日(木)後楽園ホール開催の「オーバーヒート・ボクサーズナイト」で行われることが分かった。
中川はタイトル初挑戦
初のタイトル挑戦となるサウスポーの中川は、6年のブランクの後、本格的に競技生活をスタートさせた異色のボクサー。再デビュー後は一撃必殺の左カウンターに磨きをかけ、12年以降は11戦10勝(8KO)1分と無敗を誇るまでに成長した。昨年、エルコンドルジムからレイスポーツジムへと移籍。
キャリアで大きく上回る木村
一方の木村も中川以上に特異な経歴を持つ。プロで活躍した父・木村幸広氏に影響を受けボクシングの道に進むと、国内プロテスト受験資格の17歳を待ちきれずに中学卒業と同時にタイに渡り15歳でプロデビュー(試合時は16歳)。日本デビューまでの2年間をタイと韓国でキャリアを積んだ。帰国後もアジア各地を転戦し、07年に韓国スーパーフライ級王座、翌年にはWBOアジアパシフィック・スーパーフライ級暫定王座を獲得。12年に元WBC世界ミニマム級王者オーレイドン・シッサマーチャイ(タイ)が持つWBCインターナショナルスーパーフライ級王座に挑戦したが、6R終了TKOで敗退。その後、1年のブランクを経て13年に横浜さくらジムからワタナベジムに移籍した。
昨年9月に大阪で前日本王者の石田に挑戦するも判定負けを喫し王座奪取に失敗。しかし12月に再起すると、2月に上位ランカーの白石豊土(協栄)に競り勝ち、今回のチャンスを掴んだ。戦績は33戦25勝(16KO)8敗。
昨年9月に大阪で前日本王者の石田に挑戦するも判定負けを喫し王座奪取に失敗。しかし12月に再起すると、2月に上位ランカーの白石豊土(協栄)に競り勝ち、今回のチャンスを掴んだ。戦績は33戦25勝(16KO)8敗。
この階級で国内屈指のスピードを誇る木村と、パワーで勝るKOパンチャー中川の対決。日本王座を懸け、柔と剛のスリリングな攻防が期待できそうだ。