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14日、中国特別行政区の香港で4回TKO勝ちを収めプロ10連勝(7KO)を飾ったミドル級の世界ランカー、村田諒太(30=帝拳)は、既報のとおり次戦を7月23日、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行うことになっている。その相手には元世界ランカーのジョージ・タードアニッパー(37=米)が決まっている。
これは7月23日のイベントを主催するトップランク社のボブ・アラム・プロモーターが明かしているもので、当日のメインではテレンス・クロフォード(米)対ビクトル・ポストル(ウクライナ)のWBO、WBC世界スーパーライト級王座統一戦がセットされている。セミ格にはWBO世界スーパーミドル級タイトルマッチも組まれており、注目度の高いイベントになる。そのアンダーカードで村田が起用されることになったわけで、存在感を示す絶好の機会といえる。
ボブ・アラム氏
対戦相手のタードアニッパーはネイティブ・アメリカンのコマンチェ族としても知られるベテランで、41戦34勝(24KO)2敗3分2無効試合という戦績を収めている。ホームタウンのオクラホマ州では民族衣装をまとって入場する際、大歓声で迎えられる人気者だ。04年のデビューから12年まで引き分けと無効試合を挟んで31連勝を収め、11年にWBC米大陸ミドル級王座、12年にはNABA米国ミドル級王座を獲得。WBCでは22位止まりだったが、WBAでは最高位としてミドル級10位にランクされたことがある(13年1月)。両ガードをオープン気味にして構え、ベタ足で圧力をかけるタイプで、左にスイッチすることもある。全体的なスピード感には欠けるが、主武器の右フックや左フックは重量感がある。
村田諒太(帝拳)
15日に帰国した村田は数日の休暇をとったあと次戦に向けて始動する予定だ。タードアニッパー戦、そしてその先にある世界挑戦に向け、米国でスパーリング中心のハードなトレーニングが待っている。