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4月27日(水)に東京・大田区総合体育館でトリプル防衛戦を行うワタナベジムのWBA王者、Sフェザー級スーパー王者の内山高志(36)、Sフライ級王者の河野公平(35)、Lフライ級王者の田口良一(29)が24日、ジムに揃い、後援者を招いてのスパーリングを行った。奇しくも3人の挑戦者はすべて左構え。暫定王者ジャスラエル・コラレス(24=パナマ※19勝7KO1敗)を迎え12度目の防衛戦に臨む内山は、昨年度の全日本ライト級新人王、中嶋龍成(21=山龍)と4ラウンドの熱のこもったスパーを披露した。
左は今や得意!?
スピードに定評のある中嶋だが、ジャブで圧力をかけられると早々に距離を掴まれ、キレのある右ストレートを次々に被弾。ヘッドギアがなければ間違いなく致命打となるパンチを受けつつも最後までアグレッシブに手を出した。「分かっていても食らってしまう。これが力の差なんですね。勉強になりました」と若手に世界トップレベルの実力を見せつけた内山だが、本人は「ギャラリーがいて力んでしまった。足も重くてダメでした」と反省。初めて拳をかわした中嶋については「良い選手ですよ。でもパンチに力がなくスピードで打とうとしている。もっとパワーがあるはず」とアドバイスを送った。
力んでしまったと内山
3戦続けてサウスポーを迎えることになるが、昨年5月のジョムトーン・チューワッタナ(タイ)、大晦日のオリバー・フローレス(ニカラグア)を序盤KOで沈めている内山には、もはや苦手意識は微塵も感じられない。あとは怪我することなく万全の状態でリングに上がることを祈るばかりだ。
河野は本番で力を発揮するタイプ
昨年10月に米国シカゴで亀田興毅(引退)との因縁対決を制した河野も2戦続けの対サウスポー戦。この日は同級7位インタノン・シッチャモアン(29=タイ※28勝17KO7敗1分)を想定し、同門を含む2選手と計5ラウンドのスパーリングで汗を流した。ワンツーから左右フックと豊富な手数で相手にガードを固めさせたが、打った後の移動が遅れ被弾する場面も多く、「早くから始動してきたので疲れが溜まっている。それでもここ最近のなかで一番悪かった。また作り直していきたい」と課題を残した。
亀田戦を経て精神面でも強くなった
インタノンについては「映像で見た限りはパワーがありそう。ワンツースリーで右フックを思い切り打ってくるので、しっかりガードしたい」と警戒した。
約2年ぶりのサウスポーも苦手意識はない
最後に元WBA世界ミニマム級暫定王者ファン・ランダエタ(37=ベネズエラ※27勝21KO8敗1分)を迎え、3度目の防衛戦に臨む田口は同門の小野心、アマチュア選手と各2ラウンドのスパーリングを行った。重心を意識したという田口は、スタンスを大きくとっては細かいパンチから左ボディに繋げ、週4回のスパーリングで疲れが溜まっていると言いながらもまずまずの内容。試合前に風邪をひいた前回を反省し、今回は特にコンディションと減量に注意したいと気を引き締めた。