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17日、後楽園ホールで開催された「FIGHTING BEE16」のメインイベントでは62.0kg契約8回戦、IBF世界Sライト級10位・近藤明広(30=一力)対日本同級14位・山口祥吾(22=唯心)が激突。初回から両者ともビックパンチで相手をグラつかせ盛り上がりを見せた。
最後まで激しく打ち合った
アンダーカードが盛り上がったこの日の興行。メインイベントも初回から山口が右ストレートでグラつかせると近藤も左フックで腰を沈め会場を盛り上げた。世界ランク獲りに闘志を燃やす山口はジャブから試合を組み立て互角の展開を見せた。しかし、近藤はパワーで上回るとボディにパンチを集め徐々にペースを掌握。中盤、健闘をみせた山口だったが、近藤の固いガードをこじあげることができず、コンビネーションをもらう場面が増えポイントは近藤に。ノックアウトの期待が高まったが山口も踏ん張り試合終了のゴングを聞いた。
今のままではと近藤
序盤、不安な立ち上がりをみせるも終わってみれば快勝となった近藤は「似たようなタイプで噛み合い、3ラウンドからリズムを掴んだので積極的に攻撃した」と自らの出来に及第点を与えた。しかし、「以前はもっとジャブがスパンとくる感じだったのでそれには満足していない」と反省するのも忘れなかった。「今後はライト級で試合していきたいが、今の実力では日本も東洋も獲れないし、ビッグマッチをする実力もまだない。年齢も年齢なので爆発的に伸びるきっかけを掴まないといけない」と模索を続けると語った。
初黒星にも前向きに飛躍を誓った
一方、世界ランカー相手に健闘を見せたがキャリア10年と4年の経験の差が出て敗れた山口は、今回のために国内外の強豪選手とスパーリングを重ね、自信を持って臨んだ一戦だったと明かした。「向かいあったらやっぱり強かった。練習してきたことを出すことができなかった」と悔しがったが、「僕は若いのでまだまだこれから。後楽園ホールでまた強い選手とやりたい」と再チャレンジを誓った。