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[調印式&会見]2015.12.27

「臨機応変に」と八重樫

 IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ、王者ハビエル・メンドサ(24=メキシコ)対同級8位の挑戦者、八重樫東(32=大橋)の12回戦は29日、東京・有明コロシアムで行われる。試合を2日後に控えた27日、両者は都内のホテルで調印式と共同会見に臨んだ。1年前のKO負けから再起し、再び大舞台に上がることになった八重樫は「臨機応変にやっていく。悔いのないよう懸命に戦う」と静かに闘志を燃やした。
※井上尚弥(大橋)対ワルリト・パレナス(比)のWBOスーパーフライ級タイトルマッチ、メンドサ対八重樫のダブル世界戦は29日(火)午後7時からフジテレビ系で生中継の予定
八重樫の挑戦はいかに?
 当日のメインを務めるジムメートの井上尚弥とともに赤い上下のジャージーを着て会見に臨んだ八重樫は、逸る気持ちを抑えるかのように淡々とした様子が印象深かった。24歳の王者について聞かれると「チャンピオンとしての誇りが感じられる」と持ち上げた。質問が試合展開に及ぶと「気持ちと気持ちのぶつかり合いになると思うが、練習でやってきたことを出したい。いくつものパターンを想定しているので、臨機応変にやっていく」と答えた。3階級制覇のかかった試合だが、同時に背水の陣で臨む戦いでもある。酸いも甘いも噛み分けてきた32歳は「ライトフライ級での戦いを(大橋秀行)会長につくってもらい、いろんな人に支えられて大きな舞台まで来ることができた。悔いなく懸命に戦う」と決意とも覚悟ともとれるコメントで結んだ。
フジテレビで放送
 8年のプロキャリアで初めてメキシコを出て戦うメンドサは、多少の緊張を感じさせる表情だったが「八重樫は偉大で好戦的な選手なので、いい試合になると思う」とコメント。「気持ちのぶつかり合いになる」という挑戦者の発言を聞くと「私はファイター型でもボクサー型でも、どちらでもいける。彼が言ったように気持ちの戦いになる。魂をぶつける」とテンションが上昇。そして「リング上ですべてを出し切る。私は命をかけて試合に臨むので、八重樫もタイトルを取るつもりなら命がけで向かってきてほしい。でも、ベルトはメキシコに持ち帰るよ」と締めた。
ダブル世界戦は29日
 なお、試合は米国で行われる際に採用される通称「ABCルール」が採用され、3ノックダウンは適用されない。グローブはメキシコ製の8オンスが使用され、メンドサが赤、八重樫が青を着用する。レフェリーはケリー・チャバリエ氏(米)が務め、ジャッジはマイク・フィッツジェラルド、ユージン・グラント、ヒルトン・ウィテカー・ジュニアの米国人3氏が担当する。戦績はサウスポーのメンドサが27戦24勝(19KO)2敗1分、八重樫が27戦22勝(12KO)5敗。オンラインカジノのオッズは11対6でメンドサ有利と出ている。

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