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29日に東京・有明コロシアムでWBO世界スーパーフライ級1位ワルリト・パレナス(32=比)の挑戦を受ける同級王者、井上尚弥(22=大橋)が20日、横浜市の大橋ジムでメディアに練習を公開した。衝撃の王座獲得から1年、ブランクの原因になった右拳も完治した井上は「準備は100%できている。試合が楽しみ」と自信を口にした。
※井上対パレナス、ハビエル・メンドサ(メキシコ)対八重樫東(大橋)のダブル世界戦は29日(火)午後7時から8時57分までフジテレビ系で生中継の予定。進行状況により最大30分の延長あり。
※井上対パレナス、ハビエル・メンドサ(メキシコ)対八重樫東(大橋)のダブル世界戦は29日(火)午後7時から8時57分までフジテレビ系で生中継の予定。進行状況により最大30分の延長あり。
弟でOPBF王者の拓真とスパー
オマール・ナルバエス(亜)を2回KOで斬って落とした1年前、井上の髪型はスポーツ刈り風だったが、いまは少し伸ばしたこともあり落ち着いた印象を与える。今月に入って高校時代の同級生と入籍したことも、醸し出す雰囲気に多少は影響を与えているのかもしれない。そんな井上は、目の前に大きな仕事を抱えている。指名挑戦者を迎えての初防衛戦まで9日。世界戦の恒例行事でもある公開練習の前、井上は共同取材に応じた。
夏から右を温存したスパーリングを始め、すでに総数は120〜130ラウンドに及ぶという。完治した右拳も「まったく気にならないので、いまは去年以上に打っている」ということだ。1年のブランクを不安視する向きもあるが、父親の井上真吾トレーナーは「その間に左を磨くことができた。体の強さも増した」とプラスにとらえている。井上自身も「(ブランクの間)左を重点的にトレーニングしてきた。準備は100%できている。あとは微調整だけ」と気にした様子はみられない。31戦24勝(21KO)6敗1分のパレナスに関しては「ハードパンチャーという印象。一発目のパンチには注意したい」と警戒の色もみせていた。
夏から右を温存したスパーリングを始め、すでに総数は120〜130ラウンドに及ぶという。完治した右拳も「まったく気にならないので、いまは去年以上に打っている」ということだ。1年のブランクを不安視する向きもあるが、父親の井上真吾トレーナーは「その間に左を磨くことができた。体の強さも増した」とプラスにとらえている。井上自身も「(ブランクの間)左を重点的にトレーニングしてきた。準備は100%できている。あとは微調整だけ」と気にした様子はみられない。31戦24勝(21KO)6敗1分のパレナスに関しては「ハードパンチャーという印象。一発目のパンチには注意したい」と警戒の色もみせていた。
一年ぶりのリングへ
この日のスパーリングの相手は、同じ29日に東洋太平洋スーパーフライ級王座の初防衛戦に臨む弟の井上拓真。ヘッドギアこそ着用しなかったが、スパーの中身はマスボクシングに近いもので、互いに距離やタイミングを確認する動きに終始した。2ラウンド目には尚弥が左構えにスイッチする場面もあった。続くミット打ちでは父親の真吾トレーナー相手にアッパーの二段、三段打ちなど様々なコンビネーションを確認打ちした。そんな王者に大橋秀行会長は「いまの井上は怪物以上。KOでも判定でも完封勝ちすることが今回のテーマ」とノルマを課した。