清水、V4防衛に成功!

　試合は、挑戦者・金沢のプレスを冷静に捌いた清水が、ワンツー・左ボディをヒットさせ金沢にダメージを蓄積させる。6Rまで清水の攻撃を耐えた金沢だったが、清水のワンツーに金沢陣営からタオルが投げ込まれ、清水が見事TKO勝利でV4防衛に成功した。

　無念のTKO負けとなった金沢は、控室の会見で「苦しい調整だった。タイトルマッチのリングに上がれて満足している。完璧ではないが、練習した通りに出来たと思う。初回から一発を狙うしかなかった。清水選手の左ボディは強烈だったが何とか耐えられた」と初のタイトル戦を振り返った。今後について明言を避けた金沢に、有吉会長は「まだまだこれから」と話した。

　王者・清水はドクターチェック後、控室で4度目の防衛戦を振り返り「久々の打ち合うボクシングで楽しかった。足を使う練習もしてきたが、接近戦で打ち負けない練習もしてきた。1Rは相手の動きを良く見て、2Rから左ボディ・右ストレートをカウンターで。左ボディはずっと練習してきた。やりたいことが出来たので、点数としては80点位でしょうか」と、プラン通りの戦いが出来たと語った。

挑戦者の印象について清水は「気持ちが強い選手だった。効いたと思って連打しても、打ち返してきて。引退を懸けて挑んできたと思いますが、強かったです」と、金沢を評価した。
　また、今後の展開を求められると清水は「これから自分のスタイルを確立させて、来年中には世界に挑みたい」と展望を語った。ここで金子会長が「世界王者のスケジュールが一杯で。今は待ちのパワーかな。でも、いつチャンスが来るか分からない。一戦一戦が大事になる。WBA、WBCの両王者がターゲット。日本タイトルを防衛しながらチャンスを狙います」と話し、来るべきチャンスに万全を期す構えを見せた。

　最強後楽園決勝で、来年のチャンカンで迎え打つ挑戦者も決定する。力強さを増した拳で日本最強を証明した“スピードスター”清水智信は2011年、世界に再び打って出る!!