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元WBC世界フライ級王者で現在はWBC・Sフライ級4位の五十嵐俊幸(30=帝拳)が、24日の後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで再起5戦目に臨んだ。初来日のOPBF東洋太平洋フライ級11位のジョナサン・フランシスコ(22=フィリピン※8勝2KO4敗)を迎えた五十嵐は、王座返り咲きを目指す上で勝負の年と位置づける2016年に弾みをつけることができたのか――。
2回のアッパーでアゴを負傷
サウスポーの五十嵐は右ジャブで距離とリズムを掴むと、左ストレートを狙い攻撃的に手数を出した。フランシスコも回転のかかった左右を振り回しながら前に出ると、2回に左アッパーでアゴを、左フックで五十嵐の右目上を切った。この傷の影響は出なかったが、五十嵐は被せ気味の右に手こずり、この回のフランシスコを勢いずかせてしまった。3回、4回は上下の打ち分けで攻勢に転じた五十嵐だったが、5回のバッティングで今度は額を大きくカットしてしまい、キャンバスに滴り落ちるほどの出血でレフェリーストップ。5回負傷判定となり、ジャッジ1者は五十嵐を支持したが、2者がドローとし、五十嵐の復帰第5戦は不完全燃焼の引き分けに終わった。
五十嵐は強かったとフランシスコ
試合後のフランシスコは、「五十嵐はパワーがあって強かった。グッドパワー、グッドパンチ」とだけ答え、早々に会見を切り上げた。
ここからというところでストップ
一方、治療を終え大きな絆創膏を3ヶ所に貼って会見に応じた五十嵐は、これまで右まぶたの古傷に悩まされた経験から「頭を下げたら今度は額を切った。無傷で終わるのは難しい」と苦笑い。世界挑戦については、「この試合で世界とは言いたくない。すっきりと勝って、自分が納得した形で上に挑戦したい」と話し、前哨戦は来年に持ち越された。
額はパックリと割れた