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日本ヘビー級王者の藤本京太郎(29=角海老宝石)が、21日の後楽園ホールで11戦10勝(9KO)1敗と75%のKO率を誇るデビッド・トーレス・ガルシア(27=メキシコ)とノンタイトル8回戦で対戦。116kgの巨体から繰り出される一発を警戒した105kgの藤本だが、3回に右ストレートを鮮やかに決めダウンを奪うと、畳み掛けて撃沈。10カウントを聞かせた。
キャンバスに這うガルシア
開始からスイッチを繰り返し前に出たガルシアだが、藤本のフットワークとジャブに強打は封じられた。試合後に「(藤本の)パンチは強くなかった」と強がってみせたガルシアだが、左目は塞がりかけ、また帰り際には大量に嘔吐するなど、ダメージは大きいものだった。
京太郎の未来は
一方、相手の情報がほとんどなく「とんでもなく強い選手かもと不安だった」と明かした藤本。蓋を開けてみれば3回KOの快勝だったが、世界を目指す上では自身の力に物足りなさを感じていた。ランキングの消滅も取りざたされる日本のヘビー級を、たった一人で背負うという重荷もあるのだろう。「モチベーションが上がらなくて困る」ともらし、「元々ビビりなんで、ほんとはもうやりたくない」とまで弱音を吐いた。だが、「こんな自分でも応援してくれる人たちがいる。来年で30歳になることだし、もう少し大人として考え頑張ります」と話し、勝ち続けることでチャンスを待ちたいと前を向いた。
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