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12年ロンドン五輪金メダリストで現在はWBC&WBO世界ミドル級5位、IBF8位、WBA14位にランクされる村田諒大(29=帝拳)が11月7日(日本時間8日)、米国ネバダ州ラスベガスのトーマス&マックセンターで前WBOオリエンタル同級王者ガナー・ジャクソン(29=ニュージーランド)と10回戦を行うことになった。21日、都内での発表会見後、村田は3ラウンドのスパーリングを披露した。
※村田対ジャクソンは11月8日(日)午後4時からフジテレビ系で放送予定。
※村田対ジャクソンは11月8日(日)午後4時からフジテレビ系で放送予定。
次はベガスで。
2年前のプロデビュー後、村田は何度もアメリカでトレーニングをしてきたが、試合はこれが初めてとなる。当初は9月中旬にラスベガスのリングに上がる計画だったが、負傷のため見送った経緯がある。「ケガのおかげで自分と向き合うことができたし、(試合間隔が6ヵ月になるが)気にしてはいない。オリンピックからプロデビューまでも1年あったし。これは第2のデビュー戦。フレッシュな気持ちになっている。試合が楽しみ」と村田は落ち着いて話した。相手のジャクソンは31戦22勝(8KO)6敗3分の右ボクサーファイターで、過去にPABAのライトヘビー級王座を獲得した実績も持っているタフガイだ。すでに映像で相手をチェックした村田は「ラウンドの序盤に仕掛けてくる選手。ムンディン(元世界2階級制覇王者アンソニー・ムンディン=豪)とも10ラウンド戦っていて、KO負けが一度もない。そんな選手相手にKOを狙うことに意味がある」と意気込んだ。
第2のデビュー戦
17日にニューヨークで行われたゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)対デビッド・レミュー(カナダ)の世界ミドル級王座統一戦にも触れ、「Aクラスがゴロフキンだとしたら、Bが普通の世界ランカーたちで、自分はまだCクラス。そこからひとつずつ上げていって認められるように頑張る。試合ではKOできるパンチをしっかり打ちたい」と抱負を口にした。
軽快な動きを見せた
会見後、新聞記者やテレビ関係者ら60人以上が見守るなか、村田は元世界ランカーのマイク・ジョーンズ(米)を相手に3ラウンドのスパーリングを披露。リズミカルな動きから左ジャブで探りを入れ、得意とする上下のコンビネーションで再三ジョーンズをロープに追いつめた。主武器の右ストレートを顔面に叩き込んだあと左のボディブローを打ち込むなど、「ハードなトレーニングを積んできた。成長を感じている」という言葉を裏づけるような内容だった。
本場でアピールする
11月7日のメインではティモシー・ブラッドリー(米)対ブランドン・リオス(米)のWBO世界ウェルター級タイトルマッチが組まれており、セミではワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)対ロムロ・コアシチャ(メキシコ)のWBO世界フェザー級タイトルマッチが予定されている。浜田剛史・帝拳ジム代表は、この試合の位置づけを「本場のファンに『村田の世界戦が見たい』と思わせるような内容でアピールすることが大事」と話す。プロ8戦目となる村田の戦いぶりに要注目だ。