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20日、都内で開かれたWBO世界Sフライ級王者の井上尚弥(22=大橋)と同門の八重樫東(32)のダブル世界戦発表会見。昨年末にペドロ・ゲバラ(メキシコ)とのWBC世界Lフライ級王座決定戦で左ボディを効かされ、屈辱的な7回KO負けを喫した元2階級制覇王者の八重樫は、この階級での3階級制覇を目指し、12月29日(火)の東京・有明コロシアムでIBF世界Lフライ級王者ハビエル・メンドーサ(24=メキシコ)に挑むことが決まった。
感謝の言葉が並んだ
敗戦後は引退を示唆した八重樫だが、その後、現役続行を決意。5月と8月の2戦をKO勝ちで飾り再起をはたした。王者メンドーサは昨年9月に王座に就き、5月に初防衛をはたしたメキシコのホープ。戦績27戦24勝(19KO)2敗1分とKO率の高い左構えのファイターで、激闘王の八重樫に「果敢に打ち合う勇気がある」と言わしめるほどだ。松本好二トレーナーも「正面衝突する可能性は高い」と話し、左ファイターの対策に余念がないようだ。
チャレンジする姿を見せたいと八重樫
悲願の3階級制覇について八重樫は、「(その肩書きは)僕には似合わない」と謙遜し、想いはライトフライ級でやり残した、ボクサーとしてのプライドの回復にあると感じさせた。「こんなに早くチャンスをもらえるとは思っていなかった。一度は失敗した階級だが、自分のわがままで実現してもらえた。会長をはじめ、色々な方に感謝している」と話し、試合に向け「技術的なボクシングは尚弥にまかせる。僕はたとえ泥臭くても最後まで折れない気持ちで臨む。僕なりの色をだして3階級制覇ができれば」と決意のほどを示した。