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連休最終日の12日の後楽園ホールでは、昨年8月にB級デビューをはたし、ここまで無傷の4戦4勝(3KO)を上げている拳四朗(23=BMB)のWBCユースLフライ級王座決定戦が行われ、10戦無敗のOPBF東洋太平洋ミニマム級2位ロリー・スマルポング(21=比)と対戦した。
拳四朗がダウン
距離を取ってジャブから試合を組み立てた拳だが、スマルポンの動きも思いのほか良く、また踏み込んでの左フックは流れを一気に持っていきかねない危険なものだった。十分に注意を払っていたが、2R終了間際にこの左を合わされ、アマチュアでも倒れたことのない拳がダウン。だが、大きなピンチはこれだけで、以降はジャブで立て直しポイントアウト。最終10回にスマルポンが拳の首に噛みつき(?)、減点を課せられるというあってはならない反則があったが、拳は4、4、6ポイント差の判定勝ちを収め、見事プロ5戦目でのタイトル獲得に成功した。
吸血鬼スマルポン
試合後の拳の首には歯形が残っていたが、スマルポンに噛んだ自覚はなく、揉み合った際に思わず、といったところが真相のようだ。拳については、スピードとジャブを評価しつつも、それ以外に印象はないとコメント。2ラウンドに奪ったダウンで決めたかったと最後まで悔しがった。
首には歯型が
一方、「初めてのダウンにびっくり!でも良い経験になった」と笑顔で控え室に戻った拳。左を集められたことには及第点を付けたが、攻めの姿勢に課題が残ったようだ。
次は日本タイトルだ
この試合には、12月27日に京都で拳の挑戦を受ける日本Lフライ級新王者の堀川謙一(35=SFマキ)が観戦に訪れていたらしく、同行した沖敬介会長によると、やりにくい相手と決まり「ムスッとして帰った」とのことだ。同じ京都のジムで堀川とはスパーリングをした経験のある拳は「やれば必ず勝つ」と即答し、6戦目での日本王座獲得に自信を示した。