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[試合後会見]2015.10.1

小國は捌き切ったのか?

 29日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のメインイベントには日本Sバンタム級王者・小國以載(27=角海老宝石)に同級6位・源大輝(24=ワタナベ)が挑戦。源が序盤から挑戦者らしくプレスをかけて強打を繰り出すと、小國は足を使い慎重な試合運びを見せた。
小國がV2
 初回は源のパンチがヒットして好調なスタートを切ったが、2回からは小國がジャブで距離を取って右ストレート・左ボディを好打。源の大きな左フックをしっかりブロックして優位に試合を進めた。5ラウンド終了時の公開採点でリードした小國はヒット&アウェーに磨きがかかりポイントを連取。ガードを下げて一発を狙う源の誘いにも乗らずペースを維持した。8回に源の右ストレートがヒットし後退したが、その後は冷静に対処。最後まで足が止まることなく、判定で2度目の防衛を果たした。
左足の親指の皮がむけた
 源の強打を振りきった小國は、「効かされたパンチは初回だけ。相手が駆け引きをしてきたら厄介だったが、終始同じようなテンポできてくれたのでプランとおりに集中して動けた」と安堵した表情で振り返り、もっと圧力があったと言う前日本同級王者の大竹秀典(金子)とスパーリングを重ねたことで万全の対策を取ることができたと大竹に感謝した。今後については、ジムに任せるとした小國だが、「格上の強い相手とやりたい」とし、世界ランカー戦を希望した。
敗戦を糧に前を向く源
 一方、タイトル初挑戦で王座獲得とはいかなかった源は「ボディから崩していく作戦だったが、距離が遠く当たらなかった。最後までリズムに乗れなく、工夫が足りなかった」と悔しさをにじませ、「ボディとアッパー、2発ほど効いてしまった。最後まで自分のボクシングを崩さないのがチャンピオンの上手さだと思う」と小國の強さを真摯に受け止めた。「そこまで大きな差はないと思ったので、またやります。よろしくお願いします! 」とこのままでは終われないと早くも前を見据えた。
左から同門の久我と大川
 源と同門の同級1位の久我勇作(24)はリングサイドで試合を見守り「同い年の源くんを純粋に応援していたので悔しかった。源の攻撃が単調だったのではないか。自分が挑戦する時は距離の詰め方を練習したい」と近い将来対戦する可能性のある小國の研究に余念がなかった。
採点表

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