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後楽園ホールで29日、DANGAN-B級トーナメント決勝戦が5階級で開催され、熱戦が繰り広げられた。小野平祐(27=帝拳)と熊谷直昭(25=T&T)が争ったSバンタム級、竹迫司登(24=ワールドスポーツ)とエルフェロス・ベガ(30=平石)によるSウェルター級は、ともに衝撃の1ラウンドKOで決まった。
小野が痛烈にダウンで担架送りに
Sバンタム級決勝戦はサウスポー小野が開始からジャブを繰り出し試合を組み立てるが、ガードを下げて打ち終わりを狙う熊谷が右アッパーを決めてダウンを奪った。これで勢いにのった熊谷だが、深い追いはせず。するとラウンド終了間際、足を止めてパンチの交換をしたが、熊谷の強烈なワンツーが直撃。小野は頭を打ちつけるとレフェリーはノーカウントを試合を止めた。
熊谷直昭(T&T)
自身4度目のKO勝利、5連勝となった熊谷は、興奮を隠しきれないようすで「勝てて本当にうれしいです」と喜びを爆発。「去年から相手を選ぶことのできないC級、B級トーナメントで連続で優勝したので自信になった。来年は日本ランカーに挑戦したい」と日本ランク取りを宣言した。
ストップシーン
龍谷大からプロに転向して、7月のデビュー戦をKO勝利した竹迫は、この日もベガ相手に初回からプレッシャーをかけるとワンツーで先制のダウンを奪い、最後も冷静にフィニッシュ。優勝を飾るとともにこの大会のMVPを獲得した。
竹迫司登(ワールドスポーツ)
普段はオーソドックスのベガがサウスポーで来たことに「少し驚いたが、すぐに考え方を変えた。右のガードを意識した」と冷静に振り返り、「試合前に藤原俊志トレーナーにMVPを取りにいくぞとハッパをかけられたので取ることができてうれしい」と安堵の表情。「日本ランカーを目指し、ジムの先輩で同じ階級の井上岳志さん(日本Sウェルター級9位)に続きたい」と今後に向けて具体的な目標を挙げた。