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WBC世界バンタム級タイトルマッチ(22日、大田区総合体育館)を1週間後に控えた15日、V8王者の山中慎介(32=帝拳)に挑戦する元WBA同級王者アンセルモ・モレノ(30=パナマ)が都内のジムで公開練習に臨んだ。「チェミート(幽霊、亡霊)」のニックネームで知られる技巧派サウスポーは「勝つために十分なトレーニングを積んできた」と話し、この日はスパーリングを行わず軽い練習に終始した。
試合前の会見
この試合からコンビを組んだホセ・ムリージョ・トレーナー、マネージャーを務めるラウス夫人とともにジムに現れたモレノは、左右の耳に7000ドル(約84万円)のピアスをして会見と公開練習に臨んだ。
勝つのは簡単ではないが
モレノは7歳か8歳でボクシングを始め、キッズ・ボクシングで84戦、アマチュアで174戦(162勝12敗)をこなし、プロ39戦(35勝12KO3敗1分)しているが、「ダウンは2度。そのうちの1回は足をかけられて倒れたもの」という。山中の印象についてモレノは「とても強い左を持ったすばらしい選手。でも、これまでも彼のようなハードパンチャーとは戦ってきたので問題ない。不安があるとすれば私のパンチが届くかどうかという点だ。簡単ではないが必ず勝つ」と自信をみせた。
神の左は打たせない
ラウス夫人の父親は元世界ライト級王者のイスマエル・ラグナ氏で、モレノは義理の息子ということになる。「家にはWBCのベルトが飾ってあるが、(義父に)私のベルトを見せたい」とモレノは話した。最も自信のある点については「打たれないこと」と即答した。山中が「神の左」と呼ばれていることは知っているが、「もらわないよ、ほとんどかわして見せる」と自信をのぞかせた。
順調な仕上がりを見せた
約30分に及んだ会見後、試合を放送する日本テレビのカメラに向かってモレノは「山中は『神の左』を持っているというが、私には『神の目』がある」を機のきいた台詞を残してトレーニングに入った。
私は神の目を持つ
練習は約1時間だったが、ストレッチに始まりシャドーボクシング、ロープ跳び、ミット打ち、サンドバッグ打ち4回、パンチングボールなど軽めだった。普段は62キロ前後の体重があるというが、減量は順調に進んでいるようだ。「神の左」が炸裂するのか、それとも「神の目」がパンチを空転させるのか。試合まで1週間に迫った。