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2012年9月にOPBF東洋太平洋王座に挑戦するも9回KO負けで獲得に失敗したが、その後は6連勝と再びタイトル戦線に浮上してきた日本Sフライ級3位・船井龍一(29=ワタナベ)が、これが約1年半ぶりの再起戦となるライアン・ビト(29=UNITED)を相手に26日の後楽園ホールに登場。国内で屈指のジャブの名手と言われる船井の左は、今回の試合でも冴えわたったのか――。
のけぞるビト
初回から船井の鋭く的確なジャブが再三ヒットすると、ビトの大振りの左フックにも冷静に対処。疲れの見えるビトをあとは倒すだけだったが、決定打が出せず。KOは逃してしまったが、ジャッジ三者がフルマークをつける完勝で2度目のタイトル挑戦を大きくアピールした。
年内にも挑戦したいと船井
連勝を7に伸ばした船井は、KOできなかったことをしきりに反省した。「ジャブで相手が効いていたのはわかっていたが詰めることができなかった」。「慎重になりすぎてしまい右が出せなかった」と納得の試合とはいかなかったようだが、「以前より出入りがしっかりできるようになった」と収穫に笑顔を見せた。
担当する高橋智明トレーナーは「強いパンチを一発ももらわなかったのが良かった」と船井の出来を評価。渡辺均会長は「パンチはあるが、試合になるとまだ動きが固いかな」と注文づけたが、2度目のタイトル挑戦には「30歳だしチャンスがあればいつでも」とGOサイン。OPBFでも3位につける船井がタイトルに再挑戦する日も近いことを匂わせた。