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WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ10回戦、王者・黒木優子(24=YuKO)対同級10位・秋田屋まさえ(37=ワイルドビート)の一戦が9日、大阪・豊中アクア文化ホールで行われた。プライベートでも交友のある美女二人だが、試合では一切の情を見せず、序盤から女の意地をぶつけ合った。
秋田屋の右が黒木を捉える
互いにストレートを打ち込み、互角の立ち上がりを見せたが、スピードとフットワークで上回るサウスポー王者が徐々に的確な左ストレートでペースを掴み、7ラウンドまでの途中採点で差を広げた。
黒木の左も的確にヒット
終盤に入り、アグレッシブを増した秋田屋は、ワンツーで黒木を追い込んでは細かくボディを叩いたが、黒木も左のカウンターを合わせ追い上げを許さず。このまま判定までもつれ込み、黒木が最大6ポイント差をつけ3-0で勝利。美女対決を制し、2度目の防衛に成功した。試合後は互いの健闘を称え、笑顔で抱擁を交わした。
試合後は抱擁し健闘を称えた
4度目の挑戦に失敗した秋田屋は、「手数が少なく、見た目の印象が悪かったのがすべて。力を出し切れなかった」と反省。「グチャグチャになってもいいからポイントを取りに行かないと。決して勝てない相手ではなかった。こんなに世界戦をやらしてもらているのに、結果が出せずに申し訳ない」と悔い、今後については「まだ答えられない」と進退の明言を避けた。
不完全燃焼の秋田屋
一方の黒木は、右ジャブが打てず左に頼ってしまい、上下への打ち分けも少なく結果的に単調な攻めに終始したと振り返り、初防衛戦から進化していないと反省した。それでも「冷静に戦えたことが勝因」と笑顔を交えて話し、今後は「もっと踏み込んで打てるようになりたい。KOに必要なものは右。左を当てるための右を鍛えたい」と課題を挙げ、更なるレベルアップを誓った。
目標は王座統一と黒木