冷静な三浦、陽気なディブ

　5月1日、東京・大田区総合体育館で開催されるWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、王者・三浦隆司(30=帝拳)対同級7位ビリー・ディブ(29=豪)の予備検診が都内で行われた。

　三浦はTシャツ、ディブはタンクトップ姿で現われ、検診前に握手をかわし写真に収まった。ともに体の異常は見られず、検診後にそれぞれ会見に応じた。

　検診表を渡された三浦は「気になる数字はない。予想どおり」と切り出し、挑戦者については「そんなにゴツイ体じゃなかった。ボディのユルさが目につき、自分の方が仕上がっている」と答えた。「計量が終わるまではそこまで試合モードではない。穏やかな気持ち」とした三浦だが、「どんなタフな相手でもパンチが当たれば倒す自信はある」と話し、目には鋭さを増していた。

　一方、陽気なディブは、控え目な王者に好印象を持ったようで、「戦えてベリーハッピー。試合では私が特別なファイターであることを証明する」と意気込み、大げさな身振り手振りで好調をアピールした。これまで2度のダウン経験があるディブだが、「苦しくても諦めないのが私。倒れても絶対に起き上がる。自分のアゴは鋼鉄で出来ている」と笑顔で話し、最後は「アリガトウ!」と言って会場を後にした。明日は都内のホテルで調印式が行われる。

■予備検診結果
三浦 隆司(帝拳)
身長:169.0cm
頸周:37.5cm
胸囲:94.0cm
リーチ:178.0cm
血圧:113/69mm/Hg
脈拍:57/min
体温:36.5℃

ビリー・ディブ(豪)
身長:171.0cm
頸周:37.5cm
胸囲:93.0cm
リーチ:178.5cm
血圧:126/69mm/Hg
脈拍:69/min
体温:36.8℃