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[試合後談話]2015.3.18

土居、現役続行の望みは!?

 日本スーパーバンタム級5位の土居コロニータ伸久(ヨネクラ)が、日本ボクシングコミッションが定める37歳定年を前に、現役延長の最後の手段として世界ランク入りを目指し、17日の後楽園ホールでアリエ・ラウエル(23=比)と対戦した。
 先月までWBO世界バンタム級10位に入っていたラウエルを倒し、勝ち方によっては世界ランク入りの可能性も残る土居は、一縷の望みを賭け52戦目のリングに臨んだ。
一度目のダウンシーン
 左右のボディフックを振るい、出だしから快調に飛ばした土居だったが、サウスポーのラウエルが速いジャブからテンポよく左に繋げると、勢いを封じられた。すると3回、土居が初回と同じく思い切って左右ボディで攻めると、ここからラウエルが本領を発揮。左ストレートと鋭い右フックで立て続けに3度のダウンを奪い土居をノックアウト。最後の望みを絶たれた土居はリング上で涙を流し、感謝とともにファンに別れを告げた。
ナイスガイのラウレル
 会心の勝利にも、控え室では大喜びすることなく落ち着いた様子のラウレル。今日の試合の出来は99点と高い点数をつけたが「土居はクロスと引っ掛ける左のフックが強かった。今日はたまたま倒せただけだ」と相手に尊敬の念を抱くことも忘れなかった。彼はまだまだこれから強くなるよと何度も強調していたが、今日の試合でラストファイトになると伝えると非常に残念だと寂しい表情を浮かべた。
 今後は世界ランキングの復帰を目標にするが、「チャンピオンは強いからチャンスがあれば(挑戦したい)」と最後まで謙虚な姿勢を崩さなかった。
第二の人生に幸あれ
 97年にデビューし、18年間コンスタントにリングに立ち続けた土居だったが、世界の壁はやはり簡単には破れなかった。「初回からペースを取りに行ったが、相手も引き出しが多く強いと感じた。倒されたフックは見えなかったですね」と試合を振り返り、「相手が世界ランクから外れた時は頭が真っ白になったが、勝てば望みが繋がると思い練習に打ち込んだ。調子も良かったです。それだけに勝ちたかった…」と唇を噛んだ。
お疲れ様。ありがとう。
 16歳からヨネクラジムでボクシングを始め、人生の半分以上をボクシングとともに過ごした土居。今は第二の人生を考える余裕はないが、今後もボクシングに関わりたいと語り、最後に「メキシコに行ってみたい」と意味深な言葉を残した。

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