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WBC女子世界アトム級チャンピオン、小関桃(青木)が19日、挑戦者に同級13位のアイサー・アリコ(比)を迎えて後楽園ホールで15度目の防衛戦に臨んだ。
小関桃V15
試合を決めたのはチャンピオン小関の左ボディからの連打。10カウントが数えられると、会場からは、プレッシャーから開放された小関に大きな拍手が贈られた。世界歴代2位、自身の持つ日本人世界王座の防衛記録を15とした。
V15達成
女王の貫禄だろう。一仕事終えたと言わんばかりのチャンピオン小関は「相手がスイッチしてくるのは映像を見て知ってた。もう少しやりたかった。中盤以降に練習してきたことを出したかった」と2ラウンドで仕留めたこの日のリングを振り返ると「燃え尽きるような相手とやりたい」と、指名挑戦者を相手にメキシコで開催される可能性が高いV16戦に向けて、早くも気持ちを切り替えた。また、国内に同級の世界王者がいることに関して「三人もいらない」とこぼすとWBA女子世界ライトミニマム級王者、宮尾彩香(大橋)との対決に興味を示した。
アイサー・アリコ(比)
控え室に戻っても涙が止まらない挑戦者のアリコは「チャンピオンは強かった。試合のためにはもっと準備する必要があった。心も強くならないといけない」と言葉を絞り出すのが精一杯だった。