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WBC世界バンタム級王者、山中慎介(32=帝拳)の8度目の防衛戦が4月16日、同級7位のディエゴ・リカルド・サンティリャン(27=亜)を相手に大阪のボディメーカーコロシアム(旧大阪府立体育会館第一競技場)で行われることになった。12日、主催の帝拳プロモーションから正式発表された。「ファンタスマ(化け物、幽霊)」という異名を持つ23戦全勝(15KO)の挑戦者を迎え撃つ山中は「KOできるように頑張る。上(顔面)になるか下(ボディ)になるか分からないが、やはり最後は左(が決め手)になると思う」とV8に揺るぎない自信をみせている。
※山中対サンティリャンは日本テレビ系で放送の予定。
※山中対サンティリャンは日本テレビ系で放送の予定。
笑顔でKO宣言
戴冠試合を含めた8度の世界戦で全勝、6KOという圧倒的な強さを見せつけている山中には、他団体王者との統一戦や世界的知名度の高いスター選手との対決が期待されていたが、今回はサンティリャンというダークホースとの対戦となった。こうした経緯に関して帝拳ジムの浜田剛史代表は「統一戦は相手側の都合もあることなので今回は実現しなかった」と事情を説明。そのうえで「サンティリャンはチャンピオンに匹敵する力を持った選手。未知の怖さがある」と警戒心をのぞかせた。モチベーションについて問われた山中は「この試合で前回よりもさらに強いところをみせ、統一戦や強い相手とやらせたいと思われるようにしたい」と意欲を口にした。
ディエゴ・サンティリャン
サンティリャンは08年9月にプロデビュー後、23戦すべてをアルゼンチン国内で行い、国内王座やスペイン語圏王座、南米暫定王座、WBCラテン暫定王座などを獲得した実績を持っている。映像を確認した山中は「右フックや右アッパーなど思い切りのいい大きいパンチを打ってくる」と分析。大和心トレーナーも「勢いがあり、パンチの軌道が読みにくい」と、浜田代表と同様に警戒の色をみせた。それでも山中は自信を隠そうとはしなかった。「サンティリャンはパンチを振ってくる前に隙があるので、そこを突きたい」と、しっかり攻略の糸口もチェック済みだ。そして「いまはバランスのいい打ち方ができているので2発、3発、4発まで打てる。それがそのまま試合に出せるようにしたい」と加えた。昨年10月のスリヤン・ソールンビサイ(タイ)とのV7戦で連続KO防衛は5で途絶えたが、これを機に再びKO量産といきたいところだ。
大和心トレーナー
「神の左」と称される絶対的な切り札を持つ32歳のサウスポーは、「最後はやはり左になると思う。上か下かは分からないけれど」と、KO宣言をして会見を締めくくった。
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