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WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、王者アルベルト・ロセル(36=ペルー)対挑戦者同級6位の田口良一(28=ワタナベ)の試合は31日、東京・大田区総合体育館で行われる。試合を3日後に控えた28日、都内のホテルで予備検診が行われた。
ロセルは余裕でやり過ごす
予備検診後の会見に臨む際、田口が前に出るタイミングを計りかねていると、それをみたロセル陣営から「怖がることはないんだよ」という挑発とも労りともとれるスペイン語が投げかけられた。苦笑いを浮かべてロセルと並んだ田口だったが、今度は「右に行け」とロセルに腰に手を添えられて誘導された。すっかり後手に回ったかたちの田口だが、体格では大きく上回った。身長で13p、リーチでも14センチ近い差があることが判明したのだ。しかし、ロセルは「これは私にとってプラスに作用するはず。速く潜り込むことができるからね。これまでにも私は身長差のある選手と戦ってきたし、スーパーフライ級やバンタム級の選手とも戦ってきた。だからリングの上で何をすればいいのか分かっている」と、大きな体格差を歓迎した様子だった。そして「日本に来ることができて光栄だ。いい思い出を持って帰りたい」と加えた。
緊張して脈拍が80
田口は「157〜158pと聞いていたので、154pとは意外だった」と、少なからず困惑した様子でもあった。その差が有利にはたらくのでは、という報道陣の問いかけには「ロセルは緩急をつけて打ってくるなどジャブが巧い選手。こちらも手を出して前に出ていくので、リーチ差は関係なくなると思う」と分析した。最後には自分に言い聞かせるように「世界チャンピオンになったら人生が変わると思うので、必ず勝って人生を変える」と話して会見場をあとにした。
ロセルの検診を覗き込む田口
■予備検診結果
王者アルベルト・ロセル(ペルー)
身長:154.7p
頸周:37.0p
胸囲:83.8p
リーチ :157.4p
血圧:121/76
脈拍:58/分
体温:36.9℃
■予備検診結果
挑戦者 田口良一(ワタナベ)
身長:167.7p
頸周:36.0p
胸囲:86.5p
リーチ :171.2p
血圧:134/69
脈拍:80/分
体温:36.6℃
王者アルベルト・ロセル(ペルー)
身長:154.7p
頸周:37.0p
胸囲:83.8p
リーチ :157.4p
血圧:121/76
脈拍:58/分
体温:36.9℃
■予備検診結果
挑戦者 田口良一(ワタナベ)
身長:167.7p
頸周:36.0p
胸囲:86.5p
リーチ :171.2p
血圧:134/69
脈拍:80/分
体温:36.6℃