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30日・東京都体育館で井上尚弥(大橋)が返上したWBC世界ライトフライ級王座をかけ、同門の2階級制覇王者で同級3位の八重樫東(31)と決定戦で争う同級1位のペドロ・ゲバラ(25=メキシコ)が25日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。
練習前の会見
25戦23勝(15KO)1敗1分の戦績を誇るゲバラは、2012年8月のIBF同級王座挑戦以来、今回が2度目の世界挑戦となる。「1度目は調整不足でタフな試合を経験した。あれから私は成長し、それを乗り越える力をつけた。今回は私のチャンス。クレバーなファイトで良いパフォーマンスを見せたい」と意気込み、体調の良さもアピールした。
海抜3600mでトレーニングしてきた
八重樫については「力強く、好戦的なとても優れたボクサー。フルラウンドの戦いは覚悟している」と評価し、対策として、45日間に渡る高地トレーニングをしてきたことを明かした。また、ゲバラは大学を卒業後、父親と同じ弁護士資格を2012年に取得。将来は弁護士の道に進むそうだが、それはボクシングの夢をはたしてから。まもなくそれが叶うと目を輝かせた。
独特な左フック
会見後の練習は軽めのものとなり、パワーよりもスピードを意識したワンツー、フック、アッパーの確認作業に終始したが、手首を内側にひねりながら打ち込む左フックが独特だった。
練習を見つめる松本トレーナー
また、海外のデータで175cmとされていた身長は165cmと判明。161cmの八重樫とそれほど体格差はない。これに敵情視察に訪れていた大橋ジムの松本好二チーフトレーナーは、「小さいことはビデオを見て分かってはいたが、想定以上でした。上手くバランスの取れた選手ですが、八重樫のコンディションが万全ならば問題はない。ワンツーで掻い潜って、グチャグチャにしてやりますよ。今までに味わったことのないボクシングを経験するでしょう」と自信を深めた。
大橋会長と握手
最後は大橋秀行会長が、ミニマム級(WBC・WBA・WBO)、ライトフライ級(IBF)で2階級制覇をはたしたメキシコの英雄、52戦無敗のリカルド・ロペスと14年前に世界戦を戦ったことを知り、驚きとともに喜び、がっちりと握手。大橋会長もゲバラの健闘を祈った。