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10月22日に東京・代々木第二体育館で行われるWBC世界バンタム級王座7度目の防衛戦に向け、王者の山中慎介(32=帝拳)が14日、都内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。3ラウンドのスパーリングを披露した山中は「連続KOは意識していないが、KO勝ちは意識している」と意気込みと自信を口にした。挑戦者のスリヤン・ソールンビサイ(25=タイ)は明後日16日に来日する。
会見の様子
公開練習前に行われた記者会見に、山中は大和心トレーナーとともにナイキが制作した「GOD’S LEFT KNOWS」とプリントされた赤いTシャツを着て現れた。V6王者は「モチベーションが上がりますね」と笑みを浮かべるなど、すっかり気に入った様子だ。「減量も含めて調整は順調」という言葉に偽りはないのだろう。特に頬がこけた様子もなく、必要以上にナーバスになっている気配もみられない。
調整は順調
挑戦者のスリヤンの印象については「巧さもあり、手数も多い選手。ファイター・スタイルで来ることを想定している。それに対応できるように練習を積んできた」と話した。今回も規定ラウンド内で終わらせればV2戦から6連続KOとなり、具志堅用高氏の日本記録に並ぶが「連続KOは意識していない」と言いながらも「でも、KO勝ちは意識している。最近、KOを重ねているので『山中の試合はKOで終わる』というイメージがあると思う。その期待に応えたい」と加えた。
「まだ進化しています」
多くのファンが望む他団体王者との統一戦に関しても話は及び、「11月1日にWBO王者が防衛戦を行うが」と振られたが、「えっ? どういうことですか?」と、米国シカゴで予定される亀田和毅のV3戦を知らなかった様子。「自分のことでいっぱいいっぱい(笑)」と自らフォローしていた。
出るか!?神の左
スリヤンと体型の似通ったマルコ・デメシリョ(比)との3ラウンドのスパーリングでは、低く入ろうとする相手を足と右でコントロール。そのうえで数は少ないものの「神の左」をタイムリーに上下に打ち込んでいた。中近距離で繰り出す右フック、右アッパーも目を引いた。大和トレーナーは「スパーは120ラウンドを超え、すべて順調。一点を突き刺すような左だけでなく、攻防のバリエーションが広がった」と山中の成長を認めた。
あと8日…
16日には挑戦者で元WBC世界スーパーフライ級王者のスリヤンが来日する。いよいよ決戦ムードが高まってきた。