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[試合後会見]2014.9.25

テクニックとスピード

 24日、後楽園ホールで行われた「DANGAN111」。メインイベントの「日本ミニマム級タイトルマッチ10回戦」では、2度目の防衛戦となる王者の大平 剛(30=花形)に、ミニマム級のNO.1ホープの山本浩也(23=全日本P)が挑んだ。
大平が二度目の防衛
 山本は、立ち上がりから大平の踏み込みに右を合わせバランスを崩させ、ジャブ、右ストレートで鋭くステップインしてはパンチをまとめる。大平も動じることなく距離を保ち、左右のオーバーハンドで挑戦者を揺らす。序盤は先手の挑戦者、迎え打つ王者と激しい主導権の奪い合いが続き、両者はテクニックとスピードを存分に発揮。5Rまでの途中採点は48-47,49-47,49-47の3-0で王者がリード。後半も体を動かしては出どころの分からない大平のパンチが山本を苦しめる。山本も踏み込みを強めるが、7Rには低く構える大平の左ストレートを連続で浴びてしまう。終盤も追い続けた挑戦者だが、最期まで大平の変則を捉えきることができず。大平が有効打で上回り、大差判定3-0で山本を退けた。
勝利も反省
 控室に戻った大平は「前半の点差を聞いて、こんなもんだと思ったが、最後にここまで点差がついていたのには予想外だった。試合前に山本選手のビデオを見て、ガードが低かったのと、大振りのパンチでフラついている場面があったのを見て、自分も大振りが多くなってしまいました」と試合を振り返った。

 同席した花形進会長は「相手もやりにくかったと思うが、もっと返しがほしい。上を目指すなら、当てた後のまとめ方がもっとほしい」と課題をあげた。
点差に唖然
 初タイトル、初10回戦を戦った山本は「初の日本タイトルでしたが、差はあまり感じなかった。単発でまとめきれなかったが敗因だと思う。ポイント差は疑問を感じます。10戦目での挑戦が少し早かったのかもしれません。変則の大平選手を最後まで捕らえきれなかった。この敗戦を糧に次に繋げます」と意気込みを語った。

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