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[試合後会見]2014.9.16

井岡の世界前哨戦は!?

 今年5月に3階級制覇を目指しIBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロエン(タイ)に挑むも判定でプロ初の黒星を喫した井岡一翔(25=井岡)が16日、東京・後楽園ホールで約4ヶ月ぶりの再起戦に臨んだ。
 会場には、試合を放送するTBS以外のテレビ関係者や井上尚弥と八重樫東が所属する大橋ジムの大橋秀行会長、日本ボクシング連盟の山根明会長の姿もあった。
※この試合の模様は今夜9時半よりTBSで放映予定。
一翔が変貌し再起
 この試合はフライ級世界前哨戦と銘打たれ、井岡はWBA世界フライ級14位のパブロ・カリージョ(コロンビア)と対戦。これまでの速い出入りを持ち味としたスタイルから、前傾姿勢のクラウチングスタイルと圧力重視のボクシングに変化した井岡だが、カリージョも低く入っては細かいコンビネーションを当て、終始井岡の被弾が目立ってしまった。それでも的確さでは井岡が上回り、ジャブを効かせながら単発の右を各ラウンドでヒット。さらに終盤に入るとコンビネーションも機能し出し、リズムにのった井岡が完全に主導権を握る。相手の奮闘もあり、倒すことは出来なかった井岡だが、最大8ポイント差を付け、判定勝ちで再起を飾った。
カリージョ
 日本ボクシングの聖地、後楽園ホールでの試合を終えたカリージョは「イオカはパンチも強かったしスピードもあった。これまでの対戦相手と比べて特にスピードがあった。彼はまたチャンピオンになるだろう。自分も良いパンチをあてたと思うが、ジャッジがみてくれてなかったのは残念だったね。またイオカがチャンピオンになったら日本に呼んでほしい。それまで自分もランキングを落とさないよう頑張る。日本には良くしてもらったので感謝してる。アディオス」と、試合を振り返った。
片岡鶴太郎さんも祝福
 スタイルを変え、試合中に試行錯誤しながらも再起に成功した井岡は、試合後のリングインタビューで「試合が終わって、ベルトのない体にしっくりしない。今日は再起戦でしたが、もう一度ベルトを巻いた時が本当のカムバックです」と決意を新たにした。
井岡の会見
 関係者、ファンの祝福を受けながら控え室に戻った井岡は「しっかりと足を使い、パンチをもらわずに勝つことが今回のテーマだった。倒せなかったのは悔しいが、相手もこの試合に懸けているのが戦っていて分かった。満足はしていないが、その中で勝てたことが一番の収穫」とし、世界については「一日でも早く世界王座に返り咲きたい。そのためにやるべきことは山ほどある」と新たな課題に取り組む姿勢を見せた。
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