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OPBF東洋太平洋バンタム級王者の岩佐亮佑(24=セレス)が、6日の後楽園ホールでインドネシア国同級3位、44戦のキャリアを持つロミー・ワッサー(32)とノンタイトル戦を戦った。前回の初防衛戦では、減量苦が響き判定2-0で王座を守ったが、内容は辛勝に近いものだった。今回、53.5kgのバンタム級と55.3kgのスーパーバンタム級の中間ウェイト、54.5kg契約で試合に臨んだサウスポーの岩佐は、初回から右ジャブを効かせてペースを握った。
鮮烈なKO劇
すると2ラウンド中盤、岩佐は左ストレートを直撃。ワッサーを一発で倒すと10カウントを聞かせ、鮮やかなKO勝ちを決めた。リングインタビューで岩佐は「長い試合をしたり、早く終わらせたり、調度良い試合ができずにすみません」と場内の笑いを誘うと、今度は真摯な顔で「キャリアのある選手に良い形で勝つことが課題だったので、自分のボクシングをアピールすることができて嬉しい。(期待される)世界戦はなかなか決まらないのが現状ですが、必ず世界チャンピオンになります」とファンに誓った。
会心の勝利
控え室の会見ではまずセレス小林会長が、現在空位のIBFバンタム級王座を1位ランディ・カバチェロ(米)との決定戦(岩佐は4位)を狙っていることを明かした。
ダメージはほとんどなし
岩佐は今夏、2週間のフィリピン合宿やアマチュアトップ選手とのスパーリングをこなしてきた。「合宿やスパーが良い経験、勉強になった。成果は出ていると思う。今回は思い通りに動くことがテーマで、新しい自分を見せようと考えていた」とし、確かな手応えを感じ取っていた。
岩佐の今後に注目
現在はバンタム級でWBC3位、IBF4位、WBOではスーパーバンタム級6位といずれも上位にランクされる岩佐。来るべき世界戦に向けて、心技体ともすでに準備は万端だ。