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年も明け、ボクシング界最大の関心は世紀の大一番、マニー・パッキャオ(比)対フロイド・メイウェザー(米)が実現するのかどうかだ。ここ数年、両者の対戦が噂されては消えてやきもきしているボクシングファンも多いはず。しかし、昨年末から再び対戦の噂が再熱しているのは、ボクモバニュースなどでご存じだとは思う。しかし、今回は今までとは違う空気を感じる。日に日に状況の変わる海外ボクシング界の事情は、日本のファンには伝わりづらいので、ここで現時点での2人の状況を整理しておこう。
フロイド・メイウェザー
まず、はじめにアメリカでのボクシング事情を簡単に説明しておこう。日本では選手はジムに所属し、ジムがプロモーターとして興行を行い、そこに所属選手が出場するのが一般的と言えよう。海外選手の場合にはマネージャーを雇い、プロモーション会社と契約し、試合を組んでもらう。もちろん、選手の知名度や実績によって違う場合もあるがこれが一般的だ。また、海外選手の傾向として、チャンピオンベルトが最終目標である選手が少ないことも言えるだろう。海外選手にインタビューをすると感じるのが、プロとして自分の名前をいかにして売るかということを考えているように感じる。名前のある選手を倒して自身の名前を広めようとする選手もいれば、複数階級制覇で名前を売る選手もいる。また、プロモーターはいかにして自社が抱える選手を人気選手にさせるかを考えマッチメークしている。
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なぜ名前を売ろうとするかといえば、ボクシングはスポーツでありながら、アメリカでは大きなビジネスであるからだ。人気選手がテレビで放映されたり、ペイ・パー・ビュー(PPV)が売れる選手になればファイトマネーが上がるだけではなく、売上報酬として大金が自分に戻ってくる。ビジネス的要素としてわかりやすいのは、昨年11月に行われたパッキャオ対ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)。この試合に向けて、9月からフィリピン、メキシコ、そして米国の主要都市を回るプロモーションツアーを行っている。これは試合の宣伝であり、PPVの売り上げを狙った戦略だ。そのくらい、アメリカではボクシングとテレビメディアは密接な関係にあるのだ。
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では、なぜビジネスとして最も「おいしい」はずのパッキャオとメイウェザーの対戦がいまだに実現していないのだろうか?実際、過去何度か両陣営が交渉の席に着いたという噂もあるが、事実かどうかはわからない。しかし、二人のスーパースター同士の対戦であって過去最大級のお金が絡んだ話になるので両陣営が交渉を優位に進めようと駆け引きをしていることは想像できる。
Aへ続く
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