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[試合後談話]2014.10.30

鈴木徹が連敗脱出、松下は金星

 30日、後楽園ホールで開催された「第52回フェニックバトル」のセミに出場した元日本フェザー級ランカーの鈴木徹(28=大橋)が、こちらも元日本スーパーフェザー級ランカーの松田雄太(SFマキ)を5回KOで下し、2年5ヶ月ぶりの白星と同時に連敗から脱出した。
豪快にノックアウト
 試合後に「これまで気持ちで負けていた」と話した鈴木は、苦手とするサウスポーを相手に序盤まで膠着状態が続いたが、5ラウンドに会心の右ストレートでダウンを先制。ここは立ち上がった松田だが、鈴木は間髪いれずにパンチをまとめ、2度目のダウンを奪うと同時にタオルが投入された。
父の鈴木勝幸トレーナーと頂点を目指す
 松田は昨年2月に元日本王者で鈴木の同門、岡田誠一を初回KOで破りランク入りした選手。鈴木は「あの試合は見ていたので、怖い印象があった。サウスポーも本当に苦手で不安だったが、逆に気持ちがふっ切れたのが良かった」と勝因のひとつを上げた。長いトンネルを抜けた鈴木は、2人の子供(姉弟)を持つ父でもあり、「5歳になる下の子供には、まだ勝った姿を見せたことがなかったので嬉しい」と満面の笑顔を見せた。まだまだ試行錯誤中と話す鈴木だが、この一勝は復活への序章と期待したい。
松下の右が冴えた
 またアンダーカードでは、スパイス松下(31=セレス)が、日本と東洋太平洋でともにスーパーフェザー級14位にランクされる原純平(大橋)を接戦の末に判定2-1で破り、ランク入りの可能性が高まった。
 今回が原と3度目の対戦となった松下は、原の強打を警戒し、最後まで集中力を切らさずに動き続け、原のリズムを崩しては単発ながらフェイントを入れた右を当て続けた。
セレス会長も満足の内容
 試合後、「スタミナには自信があるので、後半まで作戦通りに動けました。深く効かされたパンチもなかった。今後はもっと気持ちを出して、ボクシングに人生を懸けたい」と更なるステップアップを誓った。

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