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[試合後談話]2014.10.25

宮尾凱旋防衛戦

 WBA女子世界ライトミニマム級チャンピオン、宮尾綾香(大橋)が25日、地元長野に西村聡美(折尾)を迎えて5度目の凱旋防衛戦に臨んだ。
 この日は、22日に代々木第ニ体育館で開催されたWBC世界王者、山中慎介(帝拳)の7度目の防衛戦で使用されたリングが持ち込まれていた。
凱旋KO勝利
 「会場に知っている顔が多いと思った」という凱旋防衛戦。KO勝利よりも勝ちにこだわったというチャンピオンは「最後は相手が出てくるのはわかっていたので、それに巻き込まれないように気をつけた」と最後まで冷静さを保っていた。「よく研究されていると思った。最初にパンチをもらったので、中に踏み込めなかった。相手に合わせて修正するのに時間がかかった。フットワークは大事だと思った」と、ラストラウンド残り2秒で試合を決めるまでを振り返った。
宮尾綾香
 最後はチャンピオンの修正力が明暗を分けたこの試合。最後のステップインはフェイントだった。中に入って、西村に右を打たせた。これをバックステップでかわすともう一度ステップイン。最後は右フックが挑戦者の顔面をとらえた。最終10ラウンド1分58秒、試合が決まった。
大橋秀行会長
 「強敵でしたね」と開口一番。大橋秀行会長は「女子ボクシングの発展は彼女にかかっている。凱旋試合をKOで決めることができて良かった」とチャンピオンを労った。「宮尾はパワーが付いてきたので、スピードを活かしてパワーを出すのが課題」と、もう一段上のボクシングにも期待を寄せた。
西村聡美
 最後まで善戦を見せた西村は「敵地なので、最後は倒しにいったところでパンチをもらってしまった。あと2秒なら最後までやらせてもらいたかった」と、試合が決まったシーンを振り返った。コンディションは思った以上に良かったという挑戦者は「タイミングのいいパンチもあったし、チャンスもあったが、決めきれなかったのは自分の甘さ。今後はベルトをしっかりとって、次に進みたい。例えどんなに不利でもチャンスがあれば挑みたい」と、完全燃焼に意欲をみせた。
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