桜が教えてくれたこと part5

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目を覚ますと太陽がまぶしかった。

天気も今日を祝ってくれてる。

2008年11月1日。

今日は再起戦の日だ。

VAAMを飲んでウェアを着て、いつもの様にジョギングに行く。

帰ってシャワーを浴びていつもの様にパスタを食べた。

王様のブランチを見てゴロゴロしながら、いつもの様にみんなにメールを返す。

…ぼちぼち家を出る時間だ。

1142日振りのリング。
春に復帰を決めて、
『必ず年内に試合までたどり着く』
ことを目標にここまで来た。

仕事しても、
遊んでも、
飲み歩いても、
ボクシングだけは真剣にやってきた。

銀行員としてここまで続けて来れたこと、
一度失った体力を取り戻す苦しい時間を乗り越えてきたこと、
そんな自分の決意と、
家族、地元、松陰、商大、同期、支店のみんな、ジムの先輩後輩・・140人の応援団の声援と、
来れなかった人の思いが、
すべてこの拳に乗っかってる。

TVの中のチャンピオン達と実力は違えど、
応援する仲間の思いは同じ。

てかこの後居酒屋貸し切ってるし。

絶対に負けられない。

後楽園ホールに入ると自然と気持ちが落ち着いた。

慣れ親しんだ、このホールはたくさんの思い出が詰まった場所だ。

控え室へ向かう通路には、壁のいたるところに黒いシミがある。

それは、何人もの緊張したボクサー達が、
グローブで壁を叩いて出来たシミだった。

つづく

コメント / トラックバック5件

  1. 馬場 より:

    緊張感は分かります。

  2. ま‐くん より:

    そうだったんですか 残金です 僕も18年前 壁に染み付けた一人です。

  3. ま‐くん より:

    残金→残念ですの間違えでした

  4. 遠藤 より:

    馬場さん>あの緊張感サイコーですよね♪

  5. 遠藤 より:

    まーくんさん>そうでしたか〜(^^) 今はレフリーの資格取るために研修行きつつ、ライセンスも更新してるんで、来年引退試合でもできたらと思い練習も続けています!